出典:新日本プロレスワールド

レビュー

田口ワールドに飲み込まれずリボーンした石森太二!ジュニア次期挑戦者がライガーしかいない問題。[2.11大阪]

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2.11大阪、IWGPジュニアヘビー級王座戦の石森太二vs田口隆祐。

ファンタスティカマニアから激しい前哨戦を繰り広げてきた両者ですが、何と言ってもSNSの前哨戦が盛り上がっていましたね。

石森選手が予想を覆すほど、田口ワールドへの順応を示していたのが何よりの驚きでした。

ノア時代はマイクが苦手だったようで、あまり喋らなかったようですが、新日本にヒールとして参戦する以上、どうしても煽っていかなければいけない立場。

中でも、田口監督と戦うのは別の意味でいろいろなパワーを使います。

そんな中、石森選手は田口監督とどう戦ったのか。

そして、次期挑戦者がライガー選手になりましたが、隠居中のライガー選手が出ざるを得ない事情があったと思います。

石森選手のジュニアの戦い(ほぼツイッター)と次期挑戦者問題について書きますよ。

 

2017年以来の田口監督のIWGPJr.戦。

出典:新日本プロレスワールド

2017年3.6大田区で田口監督は、当時ジュニアヘビーのチャンピオンだったヒロム選手に挑戦しました。

田口監督は、挑戦表明の時に「やるのかやらないのか、どっちか返事をしてくれるかな。五・七・五で」と言ったことで、会場は大いに盛り上がり多くのファンを味方につけることに成功。

そして田口監督は試合でヒロム選手に負けはしましたが、会場の大田口コールを引き起こしヒロム選手を圧倒しました。

ヒロム選手は凱旋して3ヶ月ぐらいだったのでダリルも登場しておらず、キャラクターがまだ浸透していなかったこともあり、大田口コールを止めることができず、おそらく悔しい思いをしたことと思います。

つまり、あのヒロム選手でも田口選手と戦う時は手を焼くということです。

しかし石森選手はこの試合を予習していたのか、前哨戦の段階からしっかりとした田口対策を張り巡らしていきました。

 

SNSによる「まずは相手を知ることから」作戦!

石森選手が「まずは相手を知ることから」作戦を始めたのは、なんと1月7日です!

2.11大阪のカード発表直後にツイッターにパック自撮り画像を上げはじめました。

田口監督はいつもツイッターにパック顔を上げていましたので、それを逆手にとった手法ですね。

面白いパックをムキムキの体でやることで、田口監督のパックよりさらに面白くなっているところがポイントです。

今度はファンタスティカマニアがはじまる1月12日に、田口ジャパンを意識したムキムキの自撮りを再びアップします。

そして、少し時間をおいて、ファンタスティカマニアが終わる1日前、1月20日に道標明のムキムキコスプレをアップしました。

この日で石森選手は最後の出場だったため、この画像をあげたのでしょう。

試合では田口監督のファンマニ限定のマスクを奪い、スフィンクスポーズで鮮やかに田口監督を挑発しました。

そして、翌日出番のなかった石森選手は、ギンバエマスクに扮した田口監督をバックステージで急襲!

ちゃんと防虫スプレーで駆除したところがポイントですね。

この辺でバレットクラブらしいヒールっぽさを見せておくところも秀逸だと思います。

さらに、ニュービギニングシリーズでは、1月29日に退団マッチを行ったKUSHIDA選手に向けて、餞別代わりのムキムキのカワウソパックで激励してくれているようでした。

カード発表のあったとき、シリーズのはじまる時と終わる時、そしてKUSIDA選手退団の時と、要所要所大事な時に「まずは相手を知ることから」の自撮り画像を上げて、ファンの期待値を高めていったと思います。

また、自撮り画像だから喋る必要もなく、なおかつムキムキのインスタ映えする体を有効活用でき、さらに相手を挑発することができるので石森選手にはピッタリの作戦でした。

バレットクラブに入ったことで、ちょい悪クールな雰囲気で押し通すのかな、と思いきや、意外とユーモア溢れるSNSで、曲者の田口監督に一矢報いました。

そういえば、ヒロム選手と戦っていた時もイシモ・リーを名乗るなど、ちょくちょくユーモアの片鱗は見せていましたね。

 

キープオンジャーニー攻撃!

一方、田口監督は石森選手のSNS攻撃に対して、石森選手の黒歴史をいじるという難易度の高いテクニックを披露してきました。

デビューした頃、アイドルレスラーのセーラーボーイズとして、のちのバラモン兄弟と「キープオンジャーニー」を歌っていた石森選手。

田口監督は徹底的に石森選手のその触れられたくない過去をいじります!

まずはきわどいバスルームで「キープオンジャーニー」の鼻歌を披露。

そして、ファンマニのバクステで同郷のYOH選手を入れて仙台セーラーボーイズを提案。

受けいれられるはずのない提案で石森選手を追い込みます。

さらに、石森選手の「まずは相手を知ることから」画像に対して、「まずは己を知ることから」画像で対抗。

その後、YOH選手からの謎の贈り物で、石森選手の黒歴史をついに正面から開示!

さらにはYOH選手からインカムのプレゼントまで!

試合でもリング上で「キープオンジャーニー」を踊られる屈辱!

石森選手のムキムキ画像を上回る田口監督の「キープオンジャーニー」攻撃で、世論は徐々に田口監督支持に動いていったように感じます。

試合当日で石森選手はこの世論を変えられるのかどうかが、試合の大事なポイントになってしまったと思います。

 

過去も黒歴史も全て飲み込んでリボーン!

そして、ようやく2.11大阪のIWGPジュニアヘビー級タイトルマッチです。

田口監督は入場時まさかのセーラーボーイズ風つなぎコスチュームに、YOH選手から譲り受けたっぽいインカムを付けて、「キープオンジャーニー」を踊りながら意気揚々と入場します。

出典:新日本プロレスワールド

一方、新たに黒塗りにしたボーンソルジャーマスクで入場した石森選手は、田口監督の装いを見た瞬間もう一度マスクをかぶってしまうほど動揺。

マスクを外しても田口監督をまっすぐ見られないほどのダメージ。

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試合が始まって間もなく、すぐに田口監督がリング上で「キープオンジャーニー」を踊り挑発!

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しかしすぐさま石森選手もリング上で掟破りの「キープオンジャーニー」返し!

キレキレの「キープオンジャーニー」を踊りきった石森選手はどうだと言わんばかりのこの表情!

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掟を破ったのはむしろ田口監督ですが、石森選手のキレキレの本物「キープオンジャーニー」に田口監督のこの表情!

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田口監督は大ダメージを受け、石森選手にはファンの大歓声が!

ここまで悔しがる田口監督もさすがです‥。

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この瞬間、石森選手が再び世論を味方につけ、勝利を大きく引き寄せることになります。

思えば、石森選手がバレクラに参戦し始めた時、リボーンの発音をネットでいじられることもしばしば。

SNSでは田口監督にはずっと「キープオンジャーニー」でいじられ続けてきましたが、石森選手は「キープオンジャーニー」を踊りきることで、全ての負の歴史を飲み込んで自分の力に変えました。

その潔さにファンも乗っかり再び世論の支持を得ることができたと思います。

田口監督に対抗するためにやり始めた石森選手のSNS作戦はまわりまわって、石森選手を本当の意味でリボーンさせてしまいました。

これこそ、石森選手の一歩踏み出す勇気だったような気がします。

 

ただ、二人で踊っていただけかもしれませんが‥。

 

さて、試合の方は田口監督の粘っこいアンクルホールド地獄を耐えしのいだ石森選手が、どどんを切り返してのブラッディークロスで勝負あり。

出典:新日本プロレスワールド

試合後にはライガー選手を次期挑戦者に指名しました。

出典:新日本プロレスワールド

 

次期挑戦者がライガーしかいない!?

久しぶりのライガー選手のタイトルマッチ挑戦に会場のファンも盛り上がっていたように思います。

それはそれでいいんですが、個人的にはライガー選手が次期挑戦者に指名されたことに違和感がありました。

ライガー選手は現在54歳、スーパージュニアも辞退していて、レスラーとしては隠居しているような状態。

なぜここでライガー選手が挑戦なのかなって、思って初めて気が付きました!

なんと、2018年の1.4でジュニアのベルトをかけて4WAYで戦った新日ジュニア四天王が現在一人もいない状態です!

ヒロム選手は怪我で長期離脱、オスプレイ選手は実質ヘビーに転向、KUSHIDA選手はWWEに移籍、スカル選手はいるにはいますがROHの契約が4月までという噂があるので、それ以降はおそらくAEWに移籍するものと思われます。

もちろん、タッグの方には鷹木選手、デスペラード選手、SHO選手などシングルでも楽しみな選手がいますが、新日本はシングルとタッッグを分けて考える傾向が強いので、タッグの人材は基本タッグでまわしたいのだと思います。

そうなりますと、新日本で今最も人手不足のカテゴリはジュニアのシングル戦線です。

チャンピオン級の選手が一気に4人いなくなったわけですから、さすがにマッチメイクのやりくりが難しい。

だからここでライガー選手が挑戦しなければいけなかったんだな、と合点がいきました。

まあ、旗揚げ記念シリーズは、はっきり言って、ビッグマッチとビッグマッチの間のシリーズなので、そこまで重要視していないからこそのライガー選手なのかな、とは思いました。

とにかくジュニアシングル戦線の人手不足は深刻なので、なんとかしないとまずいでしょうね。

タッグ戦線を崩してシングル戦線を充実させるか、新たな外国人選手を参戦させるか、石森・鷹木に続く国内のジュニア選手を引っ張るか、早急な対策が必要だと思います。

そんな苦しい状況ですが、石森選手にはジュニア王者として、なんとか新日ジュニアを引っ張っていってほしいですね。

 

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