出典:新日本プロレスワールド

L・I・J レビュー

オスプレイvs鷹木の突き抜けた決勝戦!2019年ベストバウト決定![6.5両国]

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泣きそうになるぐらいの決勝戦。

プロレスをしている男二人を見ているだけで、なぜにこんなに我々は熱くなってしまうのか。

プロレスを見たことのない人に、この試合を見せれば必ずプロレスファンになってもらえるのではないかと思えるほどの33分36秒の素晴らしい試合。

オスプレイ選手と鷹木選手、育ったところは全く新日本ではないけれど、よくぞ両国のメインに辿り着いてくれた。

プロレスは一人ではできないからこそ、全力を引き出せる相手が必要だ。

この決勝戦では鍛え抜かれた二人のプロレスが、二人の全力以上を引き出し合ったように思う。

こんなにプロレスのハードルを上げてしまっていいものか、恐さすら感じる決勝戦を振り返りたい。

 

奥の手を出しまくる鷹木!

リーグ戦を少ない技で乗り切った鷹木選手だったが、この決勝戦では奥の手を惜しみなく出してきた。

鷹木選手が奥の手を出すことで、オスプレイ選手の強さもより際立つ。

ファンとしては単純に普段見られない技を見られるので嬉しい限りである。

 

まず、ドラゴンは空も飛べるのか、と思わせるトップロープ越えのトペコンヒーロ!

新日本では色々な選手がトペコンヒーロを放ってくれるが、意外と当たってなかったり、相手にダメージを与えていないように見えてしまうものも多い。

しかし鷹木選手が見せたトペコンは思い切りもよく、ジュニアにしては重い鷹木選手の体重がしっかりオスプレイ選手に当たっているのがよくわかる。

オスプレイ選手がしっかり受けたとも言えるが。

逆に当たりが良すぎたために鷹木選手がオスプレイ選手の体にバウンドして、鉄柵に膝が絡まってしまうアクシデント。

その後の動きからそこまでダメージがなかったようで安心したが、レスラーが普段やらない飛び技をするとき、たまにケガをしてしまうのでこの瞬間は少しヒヤッとした。

それにしてもドラゲー出身だけあって、鷹木選手はトペコンもうまい。

ビッグマッチ限定で見せてくれたのだろうが、パワーに加えて飛び技までできてしまったら怖いもの無しである。

 

二つ目の奥の手はステイドリームだ。

オスプレイ選手と言えばトップロープの攻防が見所ではあるが、この流れから鷹木選手がスルリと奥の手ステイドリームの体勢へ。

要は雪崩式のデスバレーボムなのだが、相手の嫌がる左手をしっかりロックするところが独特。

出そうとして出したのだとは思うが、強敵オスプレイ選手を仕留めるために自然に奥の手が出た感じもして、とてもいい流れだったように思う。

 

そして奥の手中の奥の手、メイドインジャパンまで繰り出した鷹木選手。

相手をロックして空中で支えてから、メイドインジャパンなりラストファルコンリーなり、技を進行させていくのが独特の動き。

YOSHI-HASHI選手のカルマと鷹木選手のメイドインジャパンが同型のため、新日本では出さないんじゃないかと思われていたが、大事なところではしっかりと出してくれるようだ。

さらに、この時のメイドインジャパンの入り方も説得力抜群だ。

オスプレイ選手のストームブレイカーをかわしながら相手の手を掴んで、さらにキックをかわしていつの間にかメイドインジャパンの体勢に。

この辺りのスムーズさも本当に上手い。

しかし、それでもオスプレイ選手の牙城は崩せなかった‥。

 

エゲツないオスプレイの猛攻!

Aブロックを全勝で決勝に上がってきた鷹木選手は、毎試合からだのどこかを痛めていたが、試合自体はどこかに余裕があるような気がした。

まだ100%出し切っていない感じと言えばいいのか。

そんな鷹木選手をオスプレイ選手は徹底的に追い込んだ。

鷹木選手が死んだと思ったシーンが何度もあった‥。

 

筆者が最も「危ない!」と声をあげたシーンはオスプレイ選手が放ったライガーボムのシーンだ。

ただでさえ勢いのあるパンピングボンバーをバク宙で回転しながら勢いを吸収して、その勢いのまま高々と鷹木選手を上げて、投げっぱなしのジャンピングパワーボム、いわゆるライガーボムを決めたオスプレイ選手。

勢いが良すぎたのか、マットに叩きつけるタイミングが合わなかったのか、かなり危険な角度で落ちてしまった鷹木選手。

生中継で見ていたときは「首折れた!」と思ったが、よく見ればギリギリ肩で受け身をとれていたようだ。

はっきり言って難易度A級のことを平然とオスプレイ選手はやってのけているので、微妙なタイミングのズレで危険な状態になることは多い気がする。

しかし、オスプレイ選手のカウンターのテクニックは冴えまくっており、他にもパンピングボンバーをスパニッシュフライで切り返したりしていて、パンピング対策が実に効いていたように思う。

 

さらにヤバいシーンがオスプレイ選手のリバースフランケンシュタイナーのシーンだ。

鷹木選手がオスプレイ選手を抱え上げて、ラストオブザドラゴンに移行しようとした時、リバースフランケンシュタイナーで切り返そうとしたオスプレイ選手。

しかし、オスプレイ選手がうまく回転しきれず、鷹木選手の頭がキリモミ式でマットに突き刺さることになり、首がグンニャリしてしまった。

出典:新日本プロレスワールド

出典:新日本プロレスワールド

ヒヤッとしたシーンだが、その後も普通に鷹木選手が動いていたので致命的な攻撃にはならなかったのだろう。

オスプレイ選手もエゲツないが、鷹木選手も本当にタフだ。

二人のパワー&スピード感が高いレベルでハマっていたので、危険な攻防はあったが、全体のリズムはテンポよく、30分以上戦っていたとは思えないぐらい濃密な試合であった。

 

そして、オスプレイ選手の攻撃の中でもこの試合ではオスカッターのバリエーションが見事だった。

まずは、エプロンでのオスカッター。

出典:新日本プロレスワールド

次に正調式のオスカッター。

出典:新日本プロレスワールド

そして、新日本初公開らしいトップロープからのオスカッター!

進化した3種類の見事なオスカッターが鷹木選手にうまくダメージを与えたように感じた。

また、試合を決めたのはオスプレイ選手のストームブレイカーだが、最後のレインメーカー式トラースキック、ヒドゥンブレード、トップロープからのオスカッター、ストームブレイカーという怒涛のコンボは、無敗のドラゴンを倒すのに充分説得力ある攻撃であったと思う。

しかし、ヒドゥンブレードはエゲツない‥。

 

優勝したオスプレイと、準優勝の鷹木は、ヘビー級とどう関わるのか。

この決勝戦が現時点でのベストバウトであることに異論はないだろう。

この試合を超えるのはへビー級であっても相当大きいハードルのように思う。

G1の決勝戦だとしても、この試合を超えるのは容易ではないだろう。

ジュニア級の二人が戦ったこの試合こそが、ジュニア級がヘビー級に負けていない証拠であり、ジュニア級がヘビー級を超えた瞬間のように思う。

 

だが、しかし。

 

鷹木選手は試合後のコメントでヘビー級との対戦を示唆し、6.9大阪城では小島選手との戦いが決定した。

はっきりと言われてはいないが、どう見てもG1出場を賭けた試合のように思えてしまう。

 

オスプレイ選手は、一夜明け会見でIWGPジュニアチャンピオンになったら、ヘビー級との対戦を熱望した。

ドラゴン・リー選手とのタイトルマッチもオスプレイ選手にとっては、G1出場を賭けた査定マッチなのかもしれない。

 

個人的にはスーパージュニアに出場した選手が、G1のヘビー級の枠を奪ってしまうのは反対だ。

いくら実力と人気があるとはいえ、1年に2回もリーグ戦に出てしまったら、ヘビー級で埋もれている選手たちの挽回する貴重なチャンスが減ってしまう。

他にも色々理由はあるのだが‥、それはまた別の機会に。

 

とはいえ、昔から新日本はG1にちょくちょくジュニア戦士を参加させているので、二人ともG1に参戦しそうな予感がビンビンする。

確かにオスプレイ選手と鷹木選手がG1に出れば夢の対決がいろいろ見られるだろう。

内藤vs鷹木、オカダvsオスプレイ、石井vs鷹木、飯伏vsオスプレイ、後藤vs鷹木、ザックvsオスプレイ‥。

見たいか見たくないかと言われれば、絶対見たい!

ふくざつなきもちだ‥。

 

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