出典:新日本プロレスワールド

考察

二冠賛成派が語りつくす、激レアなダブル選手権とファン投票の是非。

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イッテンゴに行こうと思いますンゴ、ボッ、ボッグです!

ちょっと出遅れてますが、物議を醸していたイッテンゴでのダブル選手権試合について書きたいと思います。

11.3大阪のメイン終了後、イッテンヨンのメインとセミに出場する4人が対峙して、オカダ選手がファン投票の提案をしたことから、24時間限定のLINEアンケートが行われ、11.5の記者会見でダブル選手権試合が正式決定しました。

 

ファン投票というワードが出始めたと同時にSNS上がざわつき始めましたが、驚いたのは意外と「2冠否定派」が多いんだなってことです。

11.3大阪での2冠の方の声援も自分が思っているより意外と少なくて、2冠って少数派なのかなって不安になりました‥。

これは全く逆のことを感じた人もいるでしょう。

「2冠賛成派」も「2冠否定派」もそれぞれ様々な理由がありますし、どちらが正しいということもないと思います。

ちなみに自分はゴリゴリの「2冠賛成派」です。

ロスインゴ推しであり内藤推しなので、やはり「2冠賛成派」です。

ただ、内藤選手がこの4人の中にいなかったとしても、イッテンゴのダブル選手権は賛成していたと思います。

ダブルドームという極めてレアでチャレンジングな状況なのに、IWGPの防衛戦を2日連続でやるのは単純につまらないなー、って思いました。

仮にIWGPの防衛戦を2日連続でやる場合、イッテンゴでG1優勝者以上、もしくは同等のレベルの挑戦者となると、インターコンチ王者ぐらいしかいないんじゃないでしょうか‥。

もしそうなった場合、内藤選手とジェイ選手は実質ダブル選手権に変わりはないし、飯伏選手の意見だけが通らない状態になるわけですから、それならもうダブル選手権でいいじゃん!って思います。

「2冠否定派」の方々は、主にオカダ選手のマイクに説得力を感じた人が多いのかな。

あとは、IWGPの価値が下がる!とか、インターコンチと一緒にするな!とか、2冠戦後の防衛戦の不明瞭さなどがSNSで見受けられました。

それと、イッテンヨンが実質イッテンゴの準決勝になってしまうことの懸念でしょうか。

 

まあ、いろいろな考えはあるかと思いますが、今回のダブル選手権の決定は、いろいろな状況がものすごいバランスで組み合わさって、奇跡的に実現に至ったとても稀な試合ではないでしょうか。

この激レアなダブル選手権を今一度振り返りたいと思います。

それともう一つ、今回のファン投票はかなり微妙なやり方だったので、やらない方がよかったんじゃないかなーって思ってます‥。

結果ありきのファン投票だったように思えましたし、恐らく民意を問いたいから行われたファン投票ではなかったように思うので、その辺りにも少し触れたいです‥。

 

 

結果ありきのファン投票。

そもそも今回のファン投票は、本当にファン投票と言えるものなのか、極めてグレーな印象です。

11.3大阪でオカダ選手がファン投票の提案をしたとき、多くのファンはこう思ったはずです。

11.5の記者会見でファン投票の説明があるんだろうな、と。

しかし、ファン投票という名のLINEアンケートが突如11.4から、しかも24時間限定で行われました。

タイムリミットは11.5の12時まで。

ちなみに、11.5の15時から東京ドームの第2弾の記者会見でした‥。

LINEアンケートのタイムリミットからわずか3時間後‥。

ファン投票とはいえ、だまし討ちのように1日しか開催しないのは明らかに性急すぎです。

1ヶ月とは言わないけど、せめて1週間、最悪でも3日間はやるべきじゃないかな。

質問の仕方もLINEアンケートという体裁で、かなりふわっとしていました。

「あなたは、IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座の“ダブル選手権”が観たいですか?」

もし本当にファン投票というならば、「イッテンゴのメインイベントにはどちらがふさわしいですか、1.ダブル選手権、2、IWGP選手権、どちらか一つ選んでください」が正しいはずです。

1日という短い投票期間曖昧な質問の仕方アンケート終了のわずか3時間後に発表、この3つの事柄から導き出される答えは、「ダブル選手権ありき」だったということに思えてなりません。

仮にそうだとしたのなら、なぜダブル選手権をやめるつもりもないのに、ファン投票をしたのでしょう。

僕にはどう考えても、「オカダ選手のダブル選手権を戦う理由」を作りたかっただけにしか思えないのです。

 

 

2冠をやる必要のないオカダ・カズチカ。

オカダ選手は、11.3大阪のリング上でのマイク通り、4人の中で唯一の2冠否定派です。

それもそのはず、最高権威のIWGPを持っているのに、2番目のベルトであるインターコンチを獲りに行く必要は全くありません。

まさに、金メダルがあるのに銀メダルが必要なわけがない。

内藤選手だって、もしIWGPを持っていたのなら、わざわざインターコンチを獲りに行くようなことはしなかったと思います。

でも営業サイドから考えれば、ダブルドームの目玉にダブル選手権を据えたいのは至極当然です。

そもそも「人生変えるイッテンヨン、伝説創るイッテンゴ」というキャッチコピーで匂わせてしまってますからねぇ‥。

つまり、ダブル選手権の最大の障害は「オカダ選手がダブル選手権を戦う理由がない」ことです。

現IWGPチャンピオンが納得していないのに、ダブル選手権を開催するのは厳しいと判断したのかもしれません。

そこで考えられたのが苦肉の策である「ファン投票」だったのではないでしょうか。

「ファンが望むのだったのなら仕方がない」と最後にオカダ選手が言えば、ダブル選手権の最大の障害は無くなります。

全ては、しっかりと練られたストーリーが展開していたということかな、って思います。

 

ファン投票の是非。

ただ残念なのは、このストーリーの中でファン投票が利用されてしまったかのように感じるところです。

ファンの意見を聞いているかのようで、全然聞いていない印象を受けちゃいました。

2013年のファン投票のように、しっかりとファンの民意を反映する気があるならいいと思いますが、結果ありきでストーリーの中にファン投票を組み込むようなものなら、最初からやらないほうがいいのでは。

「2冠否定派」の方々は結果ありきのような虚しいファン投票に感じたでしょうし、「2冠賛成派」の方々は余計な批判を受けているような感覚に陥ります。

そもそもプロレスのマッチメイクに関わるような大事な案件について、ファンの意見を聞く必要はないと思いますし、実際に今まではしてこなかったと思います。

2013年のファン投票はマッチメイクの話ではなく、試合順だけの問題でしたし。

結果的に、「2冠賛成派」も「2冠否定派」も後味が悪いですし、運営サイドに不信感も募ります。

ファンにとっては、あまり面白くないファン投票になってしまったのではないでしょうか。

 

 

2冠も含めて全て強奪したいジェイ・ホワイト。

オカダ選手以外の3人の選手のスタンスについても触れておきたいと思います。

まずは、ジェイ選手。

G1に続いてインターコンチ戦でも内藤選手を撃破し2連勝、さらに2冠横取り宣言。

二つのベルトの価値観の違いなどはあまり気にしていないご様子で、とにかく手が届きそうなものには全部食らいつくというヒールらしいスタンスです。

ある意味、インターコンチのベルトにもそれなりの価値を見出しているので、ベルト論争に関しては無縁のレスラーなんだと思います。

細かなことは気にしていないし、ベルトの理念や乱立についても意に介していない印象ですね。

 

 

2冠の発起人、史上初の同時保持にこだわる内藤哲也。

今年の1月の時点で、すでに2冠を宣言していた内藤選手。

2冠否定派の方で「インターコンチの価値を上げてないのに2冠はありえない」みたいな意見をちょいちょい見かけました。

これはごもっともな意見で、中邑時代の価値の上がったインターコンチが印象にあるからだと思います。

しかし、そもそも内藤選手はインターコンチ否定派ですので、インターコンチの価値を上げるつもりはないと思います。

そして2冠を目指したきっかけは、コーディー選手がUSヘビーを持ったままIWGPに挑戦する試合を見たことでした。

この2年ほどIWGPに絡めない内藤選手が、インターコンチを利用してIWGPにたどり着くための苦肉の策が、2冠だったんだと思います。

今回のファン投票では、2冠賛成派の内藤選手と2冠否定派のオカダ選手が対立の主軸になっていますが、二人とも「インターコンチの価値を認めてない」という点において共通しているところが面白いですね。

まあ、オカダ選手は「今の」インターコンチには魅力がない、って言ってますけどね。

 

もう一つ「2冠戦後のインターコンチは統一?封印?」みたいな議論があると思いますが、内藤選手は事あるごとに「同時保持」という言葉を使っています。

これはおそらく2015年の後藤選手によるIWGPとインターコンチの「統一」発言が、かなり批判されたことを受けてのことだと思います。

「統一」ではなく「同時保持」。

なので、仮に内藤選手が2冠を獲ったとしても、インターコンチが封印されることはないんじゃないかなと思います。

 

 

2冠の鍵を握るキーパーソン、飯伏幸太。

飯伏選手はG1優勝会見で突如2冠宣言。

内藤選手の二番煎じ感は否めませんでしたが、ある意味、ダブル選手権を成立させた立役者は、内藤選手ではなく飯伏選手と言ってもいいんじゃないでしょうか。

ダブル選手権を成立させる上で最も難しいポジションは、イッテンヨンでのIWGPへの挑戦者です。

G1を制覇して目の前のIWGPに手が届く状態にも関わらず、翌日のインターコンチを欲するイカれたレスラーでなくてはいけません。

もし内藤選手やジェイ選手がイッテンヨンのIWGPの挑戦者だったのならば、翌日のインターコンチを狙うとは思えません。

普通は最強のベルトに手が届くのならば、銀メダルのベルトは必要ないからです。

いや、飯伏選手には銀メダルという概念もありません、どっちも金メダル

飯伏選手は中邑選手が愛したインターコンチに価値を見出しているからこそ、IWGPの挑戦者でありながら、インターコンチも狙うことができる、唯一のレスラーなのです。

飯伏選手がイッテンヨンのIWGPの挑戦者だからこそ、ダブル選手権に絡む4人の均衡が保たれていると思います。

逆に言えば、飯伏選手の役割ができる人が他にいません。

 

 

今年内藤を苦しめたジェイ&飯伏のおかげで2冠が成立する皮肉。

ところで今回のファン投票の結果は、賛成が15,952票で、反対が9,055票。

LINEアンケートがリアルタイムで票数がわからなかったため、モヤモヤした人も多いと思いますが、プロレスはブラックボックスの塊のようなものなので、そこを言い始めるとキリがありません。

でも、この票数はそこそこ正確な数字っぽいな、とは思いました。

総票が約25,000票、4人で争った票ですので、大雑把ではありますが全員が4分の一の票数を持っていたと仮定します。(ありえませんが)

ザックリですが、1人6250票を持っていたとします。(ありえませんが)

2冠賛成派は内藤・ジェイ・飯伏選手の3人いましたので、合わせると18,750票。

2冠反対派のオカダ選手は1人なので6,250票。

しかし、内藤・ジェイ・飯伏ファンだけど2冠はNOという方々を多くSNS上で見かけましたので、この3人の票の約10%から20%の票が反対に流れたと考えるならば、大体投票結果と同じになるかと思います。

そもそも、いくらオカダ選手の言い分がド正論であったとしても、1人vs3人である以上、投票すれば間違いなく不利なわけですから、投票結果はやる前からわかっていたと言えるかもしれません。

だからこそ、ファン投票を行ったとも言い換えれるのかな。

 

内藤選手は今年常にインターコンチ戦線の中心にいましたが、前半は飯伏選手に連敗、後半はジェイ選手に連敗。

まさに踏んだり蹴ったりの1年でしたが、逆に言えば、飯伏選手とジェイ選手に負けたことで、2冠フォロワーである二人の発言権が大きくなりました。

彼らを押し上げたことで、彼らの分のファン投票が「2冠賛成派」に流れてくれたとも言えます。

内藤選手が一人で2冠を叫んでいたとしたら、ファン投票でオカダ選手の主張には勝てず、ダブル選手権は成立しなかったかもしれません。

2冠賛成レスラーが3人に増えたことで、すなわち、内藤選手が負けまくったことで、ファン投票においてダブル選手権が成立したような気さえします。

内藤選手にとっては、とても皮肉な現象ではありますが、ギリギリ2冠の可能性を残せたという意味で、負けたことにも意味があったのかもしれません。

 

 

とにかく、ダブルドームでダブル選手権!

いろいろ振り返ってきましたが、来年のダブルドームはイッテンヨンとイッテンゴが土曜と日曜だったことから、思いきって決断されたビッグマッチだと思います。

この先イッテンヨンとイッテンゴが土曜と日曜になる年は、2031年になるまでもう来ないのです!これマジ!

そして、2日に渡るダブルドームだからこそダブル選手権ができます。

さらに、2冠を認めないIWGPチャンピオンが大看板の超人オカダ選手で、イッテンヨンのIWGPの挑戦者にインターコンチを欲する飯伏選手がいて、内藤選手の2冠を横取りしようとするジェイ選手がICチャンピオンで、2冠を最初に目指した内藤選手が手ぶらの状態で余裕がない!

こんなドラマチックなシチュエーションはもう2度と作れないでしょう!

これはもう行くしかないンゴ!イッテンゴ!

なんだかんだ言って、いろいろ語ってしまう時点で、我々は新日本の手のひらの上で踊らされているだけなのかもしれませんね‥。

 

以上、ボッ、ボッグでした。

 

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